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日本近現代史と戦争を研究する

歴史学の観点から日本近現代史と戦争について記します。

昭8.2.1 社説「日本と連盟」

満州事変期


■社説「日本と連盟」『北海タイムス』昭和8年2月1日


社説子は、国際連盟において「満洲国」を否定する勧告案が採択される見込みが大きいなか、
軍部の即時連盟脱退論に賛同する。

吾人は、此点においては、軍部の主張に共鳴するを禁ずることが出来ない。


では、脱退する理由は何か。

夫は外でない、第一に吾人は現在の如き人類の進歩の程度において、あらゆる列国を網羅せんとする国際連盟を組織し、以て戦争の跡を断たんとするが如き企ては時期尚早にして、実行不可能なりと信ずるがためである。


国際連盟のような組織を作って、戦争を防止するのは
今の人類にとっては不可能だというのである。

如何に御互に戦争をしまいと約束した所で、狂暴野蛮の民族があつて、攻撃を加ふる場合に其為すが侭に任せるわけには行かず、一々連盟に訴へて見た所で仕方がなく、自ら起つて、之に応戦するの外はあるまい。今回の日支事件はかくして起つたのである。


満州事変が関東軍の謀略によるものと知る由もなく、
「狂暴野蛮の民族」の攻撃に対する「応戦」と捉えているのである。


そして国連加盟には何の利益もないとし、
常任理事国については次のように述べている。

常任理事国などになつて喜ぶのは、金や、地位があつて頭脳のない人間が何々総裁、何々会長などに祭り上げられて喜ぶと同様で、愚の骨頂である。