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日本近現代史と戦争を研究する

歴史学の観点から日本近現代史と戦争について記します。

昭8.2.18 社説「熱河の清掃」


■社説「熱河の清掃」『北海タイムス』昭8.2.18


熱河は「満洲国」の領土であるにもかかわらず、中国側が自国の領土のように「我物顔」を振舞っているとして、
批判する。

そも\/熱河は地理的歴史的に見て、所謂満洲の一部に属し、昨年三月建国の際発せられた満洲国独立宣言中にも炳として明らかである。

然るにもかゝはらず、学良及び南京政府満洲国の一官吏たる熱河■長湯玉鱗を、武力と黄白とによつて威嚇し懐柔して反満抗日の挙に出でしめ、剰さへ近時熱河省に大軍を集結して、あたかも自国の領土の如く我物顔に振る舞つてゐるのは、日満両国として黙視するを許されないのである。


支那に対する軍事行動」であるとみる国際連盟こそ誤っており、
日本は、日満議定書により「満洲国」内である熱河の治安維持の任を負っているとする。

連盟の態度こそ、満洲国の撹乱に努めてゐる張学良及び南京政府の妄動に拍車をかける結果となつてゐるのである。すなわち連盟は、熱河の治安維持に関する日満両国の警告乃至行為とを以て、恰も支那に対する軍事行動であり、或はまた侵略行動でゞあるかごとくに曲解してゐることである。

熱河治安維持は満洲国に於ける純然たる国内的問題であつて、他国の容喙干渉を許さぬ国家主権に属する問題である。否な、内外住民の生命財産と権益の確保に任せねばならぬ独立国家としては、当然なさゞるべからざる義務であり、日満議定書調印の当事者たる我国としても、その義務を■担してゐるのである。