日本近現代史と戦争を研究する

歴史学の観点から日本近現代史と戦争について記します。

民主化と知る権利


■北海道弘報課『道政だより』第42号、1951.9.20

道庁の仕事は、直接間接に皆さんが非常に苦心して納められている税金によつて、まかなわれているのです。皆さんの税金がどのように使われているか?皆さんの税金を使つて、どのように仕事が進められているか?皆さんは十分にその内容を知る権利があるのです。

終戦後、今年で六年経ちましたが日本の民主化はまだまだ達成にはほど遠いといわねばなりません。日本の民主化を推し進めるために道としては、まず行政の民主化をはかる必要があります。
北海道の行政の上におきましても道民の生活を安定させるという道政の基本的な目標を実現するためにも、行政の民主化をはかることがもつとも大切なことなのであります。そのために道の職員は皆、道民のために道政を遂行する真の公僕になりきることが、第一に必要であり、さらに行政事務を簡素化し色々と効率的に改善していくことが大切です。