日本近現代史と戦争を研究する

歴史学の観点から日本近現代史と戦争について記します。

殉国精神の顕現


■大本営海軍報道部「サイパン島の戦訓」『週報』第403・404合併号、昭19.7.19

サイパン島在留同胞は六月十五日、敵上陸するや、老若男女を問はず皇軍に協力一体となつて挺身し、銃を執り得る者は悉く銃を執つて、皇軍将兵と共に敵陣に突入して、壮烈な戦死を遂げ、また銃を執り得ざる者は概ね自決して護国の華と散つたものと信ずる。我等は在留同胞のかくの如き殉国精神の顕現にこそ、日本民族絶対不敗の潜在力と必勝の信念を力強く感得するのである。
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「殉国」の物語に沿うことを信ずる、と。