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日本近現代史と戦争を研究する

歴史学の観点から日本近現代史と戦争について記します。

ペルシアの「満洲国」承認問題

満州事変期


■「波斯ノ満洲国承認問題」在ペルシア笠間公使発、昭7.7.1 JACAR ref:B02030417100


ペルシアは阿片輸出の関係から、満洲国承認に色気をみせる。

満洲問題ニ関シテハ当国要路ニ対シ終始啓発ヲ怠ラサル処最近宮中親近者ノ内話ニ依レハ此程宮内大臣ヨリ皇帝ニ対シ満洲国承認ノ必要ヲ奏上シタル処皇帝モ大体是認セラレ好機ヲ待ツ可キ内諭アリタル趣ナリ右ハ満洲独立カ当国主要財源タル専売阿片ノ輸出ニモ関連スルカ為ニシテ満洲国ハ日本ノ後見ニ依リ必スヤ文明的施設ヲ行フ可ク従来世界ノ麻薬密売地タル悪評ヲ去リ我国殖民地ノ専売制度ノ模範ニ則リ完全ナル阿片統制ヲ布クハ明カナル可ク…


しかし、日本側は、「当国ガ率先シテ満洲国ヲ承認スルコトハ我国トシテハ左迄希望スル次第ニ非サルヘキモ…」と笠間が述べているように、ペルシアによる「満洲国」承認に強い関心はなかった。


■「波斯国ノ満洲国承認問題ニ関スル件」本省より在ペルシア笠間公使宛、昭7.7.27 B02030417100

満洲国側ニ於テハ阿片専売制度ヲ設クルノ意向ヲ有スル趣ナルモ差当リ熱河産阿片ヲ目当トシテ居ル模様ナリ就テハ右御含ノ上貴任国ノ満洲国承認ニ付テハ之ヲ特ニ「エンカレツヂ」モセス又「デイスカレツヂ」モセサル態度ヲ持セラレ度


熱河は阿片の産地としての意義を有していた。