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日本近現代史と戦争を研究する

歴史学の観点から日本近現代史と戦争について記します。

石原莞爾「満蒙問題私見」1931.5

満州事変期

  要 旨
一 満蒙ノ価値
  政治的 国防上ノ拠点
      朝鮮統治支那指導ノ根拠
  経済的 刻下ノ急ヲ救フニ足ル
二 満蒙問題ノ解決
  解決ノ唯一方策ハ之ヲ領土トナスニアリ
  之カ為ニハ其正義ナルコト及之ヲ実行スルノ力アルヲ条件トス
三 解決ノ時期
  国内ノ改造ヲ先トスルヨリモ満蒙問題ノ解決ヲ先トスルヲ有利トス
四 解決ノ動機
  国家的   正々堂々
  軍部主導  謀略ニ依リ機会ノ作製
  関東軍主導 好機ニ乗ス
五 陸軍当面ノ急務
  解決方策ノ確認
  戦争計画ノ策定
  中心力ノ成形

  第四 解決ノ動機
 国家カ満蒙問題ノ真価ヲ正当ニ判断シ其解決カ正義ニシテ我国ノ業務ナルコトヲ信シ且戦争計画確定スルニ於テハ其動機ハ問フ所ニアラス 期日定メ彼ノ日韓合併ノ要領ニヨリ満蒙併合ヲ中外ニ宣言スルヲ以テ足レリトス
 然レ共国家ノ状況之レヲ望ミ難キ場合ニモ若シ軍部ニシテ団結シ戦争計画ノ大綱ヲ樹テ得ルニ於テハ謀略ニヨリ機会ヲ作製シ軍部主動トナリ国家ヲ強引スルコト必スシモ困難ニアラス
 若シ又好機来ルニ於テハ関東軍ノ主動的行動ニ依リ回天ノ偉業ヲナシ得ル望絶無ト称シ難シ
歴史科学協議会ほか編『史料日本近現代史2』三省堂、1985、121-123頁)


☆しらべてみよう

  1. 関東軍とはなにか
  2. 石原莞爾の当時の役職はなにか
  3. 1931.9.18になにがおこったのか
  4. 満州領有方針は、いかにして「満州国」建国方針となっていくのか