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日本近現代史と戦争を研究する

歴史学の観点から日本近現代史と戦争について記します。

第2次大戦中の米軍女性パイロット初表彰

【3月11日 AFP】10日、第2次世界大戦終結から60年を経て、当時米空軍にパイロットとして従軍した女性たちが初めて、米議会で表彰された。

 彼女たちが従軍した部隊の名称は、米空軍女性パイロット部隊(Women Airforce Service Pilots、WASP)。1942〜44年にかけて従軍した女性パイロットは、この短縮形をとって「ワスプ」と呼ばれ約1000人いたが、終戦後は功績を評価されることなく歳月が過ぎた。

 女性パイロットの任務は、基地間の戦闘機の運搬や、修理後の試験飛行、飛行訓練補助などで、戦闘地域におもむくことはなかったが、彼女たちの後方支援によって、戦闘任務に就く男性パイロットの要員確保に余裕が生まれた。

戦時中、彼女たちは軍人ではなく、軍属とみなされたのであった。米議会はすでに1977年には、WASPに従軍した女性を退役軍人とみなすようになっていたようだが*1、今回、さらに33年経って、彼女たちを表彰するに至った。


果たした任務の意味よりも、軍人かそうでないか、あるいは公務かそうでないかというような形式的で四角四面な身分による区別は、日本でもみられるところである。法の運用者的視点に立つと、形式が何よりも重要と考えがちなのだろうか。戦争の呼称とも関連する問題だと思う。わたしは、歴史学の役割は、いたずらに形式にとらわれることなく、ものごとの意味を再構成することだと考える。

*1:http://womenshistory.about.com/od/waspwwiiaviation/a/wasp.htm