日本近現代史と戦争を研究する

歴史学の観点から日本近現代史と戦争について記します。

時事新報における台湾征服戦争認識

「戦死者の大祭典を挙行す可し」『時事新報』1895.11.4

九月二十九日までの報告に拠れば、日清役並に台湾戦争に於て我軍人の戦死せし者八百五十一人、傷死二百三十三人、病死五千三百八十五人、合計六千四百六十九人して、其後の死者も少なからざることならん。


「台湾の方針一変」『時事新報』1896.7.17

台湾は戦勝の結果として条約に由て割譲したるものなれど、実際には幾多の人を失い血を流すを免れずして、恰も兵力を以て征服したるに異ならず