日本近現代史と戦争を研究する

歴史学の観点から日本近現代史と戦争について記します。

2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

戦犯・靖国参拝に関する質問書と政府答弁書 平17.10

質問: 質問第21号「『戦犯』に対する認識と内閣総理大臣の靖国神社参拝に関する質問主意書」平17.10.17 野田佳彦提出 答弁: 答弁第21号「衆議院議員野田佳彦君提出『戦犯』に対する認識と内閣総理大臣の靖国神社参拝に関する質問に対する答弁書」平17.10.2…

恩給と戦犯

昭和21年1月、政府はGHQの指示を受けて、恩給の給与を停止する。 昭20.11.24 SCAPIN 338 “Pensions and Benefits” 1. The Imperial Japanese Government is directed to take the necessary steps as rapidly as practicable and in no event latar than …

真の決戦場は国民の胸底三寸にあり

■大本営陸軍報道部「粛として顧る」『週報』424・5合併号、昭19.12.8、10頁 嘗てラバウルの戦ひ酣なりしとき、一部の論者は「ラバウルこそ日米の決戦場」であるとなし、仮りにラバウルを失ふが如きことあらんか、忽ち日本は敗北に陥るかの如き極論をあげつら…

衆院委員会(46.7.9)における芦田均の第9条に関する発言

1946年7月9日、衆議院委員会において、 芦田均(日本自由党)は第9条に関して、次のように発言している。 私は次の如き結論が正しいのではないかと思います。不幸にして自衛権の問題に付ての政府の答弁は、稍々明瞭を欠いて居ります。自衛権は国際連合憲章に…

陸軍省新聞班「米国国務長官ノ演説及反響」昭7.9.6

8月8日、ニューヨークにおける演説。 ニ.不戦条約ハ其成立ト共ニ人類思想ニ一大革命ヲ起サシメ戦争ヲ以テ不法ナリトナスニ至ラシメタリ而モ其根底ハ戦争防止ノ為ニ何等力ノ手段ヲ執ルニ非サレハ文明ノ前途危シトノ動機ヨリ来レルモノナリ 三.不戦条約ニ対…

海軍中将・中野直枝「重大なる時局と国民の覚悟」昭6末?

■海軍中将・中野直枝「重大なる時局と国民の覚悟」神奈川区青年団連盟編『剛健』第2号、昭6末?帝国在郷軍人会副長である海軍中将・中野直枝は、 昭和6年11月7日、神奈川区青年団連盟後援の時局講演会において、次のように述べている。 今度理事会の鼻息が如…