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日本近現代史と戦争を研究する

歴史学の観点から日本近現代史と戦争について記します。

昭12.6.26 コラム欄「閑是非」

日中戦争期


■コラム欄「閑是非」『北海タイムス』昭12.6.26

上半期の貿易入超尻六億突破の形成に、政府もいよ\/本腰で対策考究の必要に迫られている

満洲国成立当時、あれ程囃された農産資源や、重工業資源が事実満洲国に存在するとするなれば、この際ドシ\/これを開発すべきでないか▼現在、満洲に於ける天然資源は、従前程に高調せられなくなつたのは、種々の事情もあるにはあるであらうが、地の利からして企業的採算は合はないとか、或は内地の企業と競争関係に立つとかで、積極的開発が抑制されてゐるのではあるまいか▼些細の利害関係に拘泥してゐるべき場合ではなく、また独立国満洲などの仮面にかゝはつてゐるべき場合でもあるまい▼互恵関税から一歩進めて、特重関税でもまだ生温いではないか▼朝鮮台湾並に満洲国をして、内地外地関係にたゝしめ、徹底的に必要資源の開発を計るべきではないか。

「独立国満洲」の「仮面」に拘泥しないことを率直に述べているのが興味深い。