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日本近現代史と戦争を研究する

歴史学の観点から日本近現代史と戦争について記します。

昭8.2.14 社説「支那の内憂外患」


■社説「支那の内憂外患」『北海タイムス』昭8.2.14


介入を正当化するのに都合がいいため、中国を分裂したもの、
国家の体をなしていないとみなす言説が多いが、
この社説では珍しく渋々、国家として認めている。

もし支那が国家でなければ、内憂も、外患もあつた話でないが、兎に角、国際連盟の一員でもあり、他の列国も、之を一個の国家と見做し居ることなれば、国家としての待遇を与へるより外はあるまい。


また共産党の脅威に比べれば、「満洲」を失うことは何でもないと主張する。

満洲国を放棄したればとて、国運の消長にも、国民の実生活にも、寸毫の影響をも与ヘぬのであるが、露国と接近して、共産主義の運動に便利を与ふることは軈て、国家としての生命を断つ所以なのである。