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日本近現代史と戦争を研究する

歴史学の観点から日本近現代史と戦争について記します。

想起される白虎隊や戦国時代

書庫


■「国難、撃敵の好機たらしめん」『週報』第403・404合併号、昭19.7.19

サイパン島の在留邦人は終始軍に協力し、およそ戦ひ得る者は敢然戦闘に参加し概ね将兵と運命を共にせるものゝ如し。」

大本営発表のこの一節に、我々は、日本人である以上、最後の瞬間においては、およそ武器を執る者は皆武器を執つて戦つたことが想像できるのである。

たとへ非戦闘員であらうとも、撃敵の気合は一つ、最後の突撃に際しては、椰子の槍を作つて敵陣に突入して米兵を蹴散らした勇士もあつたであらう。また銃撃する米兵の横槍から徒手これに組みついて咽喉笛を切つた若者もあつたであらう。かゝる詳細を知る由のないことは遺憾に堪へないが、必ずやあの明治維新の際における会津白虎隊のやうな青少年の勇戦奮迅ぶりや、あの戦国時代に城と運命を共にした如き、日本女性の最期も見られたことであらう。わが子を殺して自害した妻の情景など想像するだに息づまる思ひがする。
(4頁)


想起される、戦国時代のような「玉砕」。
「わが子を殺して自害する妻」の姿が期待されている。