「総ては戦争挑発者ルーズヴエルトの責任」
■「編輯余禄」『北海道統計』101、昭16.12
昭和十六年十二月八日こそ銘記せらるべきである。隠忍久しきに及んだ皇軍も、遂に、新しき世界秩序建設の為めに、勇躍干戈を採つて起つた。
緒戦、瞬時にして米英太平洋艦隊を覆滅し布哇に、馬来に不滅の戦果を収む。作戦の至妙、規模の雄大、世界戦史の何処に其の比があるか。
「天下一姓、その兵、天下に敵なし」とは、根本通明の言葉であるが、至言なる哉。
其の名も良し、大東亜戦争。
総ては戦争挑発者ルーズヴエルトの責任である。何事も、世界一でなければ気の済まぬアメリカのことだ。「世界一の大馬鹿者」の称を、自由主義専制者ルーズヴエルトに冠するは痛快ではないか。
皇軍への感謝、吾々は銃後の守りにぬかりがあつてはならぬ。
せっかくの「新しき世界秩序建設」なのに、
ルーズヴェルトのせいという消極的理由でいいのか。