歴史教育
近現代史考究の座標―過去から未来への架橋作者: 大日方純夫出版社/メーカー: 校倉書房発売日: 2007/08メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る 第三部第三章(初出は1998年)より 私は学生たちからしばしば、「歴史を勉強して、一…
戦争非体験第三世代にどう教えるか。 教師の言葉がどう伝わるかについて自覚的でなければならない。 ■今野日出晴「歴史教育の語られ方」『歴史評論』646、2004.2 私自身の小さな経験でいうなら、戦争学習において、生徒や学生たちは、戦死者や被爆者の数が実…
■今野日出晴「歴史教育の構図」『歴史学研究』755、2001.10 「構造主義的な学習論」をめぐる加藤公明―大町健論争について、 次のようにまとめられている。 ここでするどく問われたのは、教室の「説得性」か、学界の「共有財産」かということであった。教室に…
■今野日出晴「捕虜を殺す兵士・殺さない兵士」『歴史地理教育』663、2003.12 兵士になることの意味をどう授業するのか。 当時の兵士の捕虜の認識、「刺突訓練」の状況を確認した後、 次のように進める。 例えば、君たちの指揮官が「捕虜の一人も斬れない」で…
■井口和起「史料講読を通じた日中戦争史学習」歴史教育者協議会編『アジア太平洋戦争から何を学ぶか』青木書店、1993 1990・91年度、京都府立大学文学部史学科の「日本史史料講読」の授業。 テキストは、『南京事件・京都師団関係資料集』収録の兵士の日記と…
歴史教育と歴史研究をつなぐ (岩波ブックレット)作者: 山田朗出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/11/06メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (6件) を見る 座談会の内容をまとめたものである。 山田朗氏が司会を務め、ほか六名…
■笠原十九司「『南京大虐殺』と歴史研究―ゼミ討議を通して考えたこと―」『歴史地理教育』376、1984.12 1983年度、宇都宮大学教育学部の東洋史ゼミにおいて 笠原氏は、鈴木明『「南京大虐殺」のまぼろし』、洞富雄『決定版・南京大虐殺』をテキストに用いた。…
■瀧ヶ崎惠一「大学歴史教育論の初歩」『歴史学研究』609、1990.8 大学の授業内容を構成するためには、歴史研究をそのまま用いることも、また高校の授業実践をかりることもできず、歴史研究が社会に貢献する一案として構想することが求められるのである。 (2…
■田中彰「一般教育における歴史教育の問題」『歴史学研究』370、1971.3 ひとたび歴史研究と歴史教育との分離を認めるや、もはや歴史教育のなかに、天皇制権力=イデオロギーの介入・滲透を防ぐ歯止めはなくなる。他方、そうした天皇制権力=イデオロギーへの…
■安井俊夫「スパルタクスの反乱をめぐる歴史教育と歴史学(上)」『歴史学研究』564、1987.2 歴史学が歴史の現実から離れた主観的願望を排するのは当然だと思う。が、歴史教育もそれと全く同じでいいのだろうか。授業の中での子どもの発言、あとから書いたもの…
人が歴史とかかわる力―歴史教育を再考する作者: 安達一紀出版社/メーカー: 教育史料出版会発売日: 2000/11メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る 著者は、歴史教育において、生徒が「歴史」の「消費者」であるという視点が重要で…
歴史からの反論―教科書批判者たちの正体作者: 尾上進勇,村上雅盈出版社/メーカー: 東京出版発売日: 1997/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (1件) を見る 俗っぽい表現が気になるところが多い本だが、 的確な言明も多いと思う…